【まるで「吹田の人間国宝さん」!って呼びたい女性】創業100周年を目指すパワフル店主の青果店@片山町「エイヨ」

こんにちは!
吹チャン!赤レンジャーの青木です。

以前に、笑福青果の はやおさんが取材してくれた

片山町の青果店「フルーツ エイヨ

 

今回は、こちらの2階の場所をレンタルスペースとしてご提供を考えているという情報提供を頂きましたので、伺ってみました。

・・・が!!

店主さんがパワフルだし魅力的で、急きょ取材テーマを変更して店主さんの人生を聞かせてもらうことになりました~。

 

吹田のある青果店主さんの、人生のお話をぜひ聞いてください。

 

84歳のお母さんが仕入れから全部一人で?!
ファンが駆けつける果物屋さん


出迎えてくださった店主の中川さん。

なんと!84歳のお母さんがお一人でこのお店を切り盛りされているそうですよ。
まあ!元気でお若い!



「今日も始発に乗って中央市場(大阪市の野田にある大阪市中央卸売市場)まで仕入れに行って来たのよ!」と元気な中川さん。

車の免許を返納した今でも、しっかり自分の目で見た確かなものを仕入れられているそうですよ。

まっすぐ縦の線が入っているリンゴが美味しいのよ~と教えてもらいました。


シャキシャキで好みのリンゴ!さすがの美味しさでした。


そして!フルーツ屋さんがモーニングもされていてビックリ!


単なるフルーツ屋さんではなく、奥のテーブルでお茶したり、おしゃべりしに来てくれる人も歓迎されてるようです。


使いたい人がいたら、2階の部屋が空いてるから使ってくれていいのよ~!!とおっしゃってました。これが最初に書いたレンタルスペースの話ですね。

なんでも自分の出来ることは、やってあげるよ!っていう奉仕の精神が素晴らしく、なんて素敵な方なんだろうと・・・さっそく中川さんの魅力に浸ってしまいました。

 

二十歳の時に嫁いだ先が果物屋さんだった。
厳しく大変だった事が今の自分を作ってくれた。
 
64年前、20歳の時にフルーツ屋さんに嫁いだ中川さん。


お義父さん、お義母さんは今から90年以上も前にこのフルーツ屋さんを立ち上げ、
 
リンゴを一箱買って売って、そのお金で次はミカンを買って売って、さらにそのお金で、というようなギリギリの頑張りをされながら、店を大きくされてきたようです



そんなお家に嫁いだ中川さん。それはそれは、ご苦労もされたそうです。
 
 
例えば【味を知ろうと思ったら丸かじりして覚えなさい】とお義父さんから教えられたそうです。

ですが、当時リンゴは高価なもので、嫁いだ立場では、それを味見なんて簡単にできる訳もない、、と考えてしまうような時代。

 
お父さんの言う事は絶対!でも「嫁の立場」も守らなければいけない!どうしよう、、と、この時代ならではの悩みに直面したことがあったそうです。
 
でも、そんなとき、事情を察したお義父さんは「倉庫に行ってリンゴを出してこーい!」と中川さんに指示してくれたそうです。
 
 
それは「隠れて味見しておいで!」の合図だったそうです。

 
それはそれは、お義父さんの深い深い愛情の指示。表向きは厳しく陰では大事にしてくれたそうです。


周りから怒られないように配慮しながらお嫁さんである中川さんを育ててくれたんですね。


お義父さんからは「人を頼ってどうするねん。自分が一番確かでないとイカン!」とも教わってきたそうです。

だから、何度も産地へも連れて行ってもらったそうですし、気候もみてどうやって美味しくなっているかも勉強させてもらったとおっしゃっる中川さん。

言葉の端々から、お義父さんを尊敬されて感謝をされているのが伝わってきます。

商売のことだけではなく、嫁いだ翌年には出産も経験し、子育てにまた分からないことだらけで、まさに何もかもが分からなくって苦しかったそうです。

 

それでも、嫁に来たら雨の日も、砂が降る日も、嵐の時もあるけど、自分の足で立たないとイカンって!事を教えてもらったとおっしゃってました。

 

、、と、いろいろな大変な話をされつつも「振り返ると【あの時が今の自分の地盤を固めてくれた】」と語られていたのが印象的でした。大変なことも、振り返ってみれば感謝に変わるんですね。




そんな中川さんから出る言葉の一つ一つは私たちの心を動かし、途中で桃レンジャーのいくちゃんが涙を流していました。





私もエピソード一つ一つを想像しながら聞いていましたが、「商人の家に嫁ぐ」という大変さは今の時代では想像しにくい世界。

 

それを乗り越えたからこその、今の中川さんの優しさなんだなと感じました。


100周年に向けてまだまだ頑張る! 毎日まわりの方を元気づける!
 
 
他にもいろいろと心に残った言葉をいただきましたが、例えば
 

「働く事は「ハタ(傍)がラク(楽)になる事」」との言葉が印象的でした。
 

自分が働く事によって、お客さんが来て喜んでくれる。
「ハタにいる人が楽しくなってくれる」だから一生働くのだと。
 
なるほど!!本当に一言一言が心に響きます。


取材中も、ひとりお子様が店先で中をのぞかれていました。そうしたら、なんも買わなくていい!入っといで!入っといで!!って、元気に呼び込まれていました。

実はそのお子様は、以前こちら中川さんに元気をもらわれたそうで、そのことを書いたお手紙を渡したくて来られていたのでした。すごい!




あの子、前に来た時より、顔が明るくなったわー!って私たちにそっと教えてくれました。まるで、地域みんなのお母さんですね。





さらに夕方にも、店に小さい頃から通う子が「大学に合格したよ~」っと報告しに来たり、、、



中川さんが「勉強してるフリして遊びや!楽しまなアカンで!」って言ってあげてる言葉が聞こえてきました。本当に深い言葉。
 

目の前でどんどん起こる中川さんのすごさに私たちは圧倒されっぱなしでした!


今では一人で【エイヨ】を支える中川さん。

ここまでで分かるように、すごく「人」を大事にされていて、それを中川さんは
「恩返し!恩返し!」「人が喜んでくれる事が私の黒字です。」って言葉でおっしゃっていて、なんて大きな方なんだろうなと感動しっぱなしでした。


そして!そして!
お義父さん、お義母さんの時代から始まり、あと4年でお店が100年だそうです!!!!




何としてでも【100周年】を祝いたいと夢を持たれているカッコイイ中川さん。
それは、きっとお義父さん達への恩返しでもあるんでしょうね。
 
絶対、応援したいし、絶対かなえてほしい。
 
※昔のお店の写真も飾ってありました。

たくさんお話を聞かせて頂きありがとうございました☆
イキイキ、ハキハキとお話を聞かせてくださった中川さんはキラキラ輝いてみえました。

私たちも人生の勉強になりました!ありがとうございました。

ぜひぜひ、みなさんも素敵なお母さんに会いに行ってください!
きっと何か得る事がありますよ~♪


【本日のおまけ】


店内にこんな貼り紙を見つけちゃいました~!!!笑


お茶目なお母さんですね。どっちも気を付けましょうねぇ★


フルーツエイヨ
〒564-0082 吹田市片山町3-34-14
06-6388-3704

営業時間 7:00~18:00
定休日 日曜日・月曜日

場所はこちら




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