こんにちは☆吹チャン!
吹チャン!アナリストのkazuです
本日の「吹田の「純喫茶」めぐり」は
JR吹田駅前 旭通商店街にある「よしだ珈琲」を紹介します。
<「吹田の「純喫茶」めぐり」とは>
「純喫茶」と呼ばれる昔ながらの喫茶店は吹田市にもたくさんありますが、ファミリー世代の方には、余りなじみがなく、入るには少々ハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。
最近「昭和レトロ」がブームと言われている中、吹チャン!では、吹田にある昭和の雰囲気を残す喫茶店を、さまざまな世代に知って頂きたいと思い、コーナーを作りました。
「よしだ珈琲」はJR吹田駅から続く商店街「旭通商店街」にあります。
純喫茶と言えばイメージされるデザインのひとつ「深い茶色の木の素材」「ランプをイメージした黄色の照明」が印象的で、「よしだ珈琲」の文字のスタイルが歴史を感じさせます。
▼場所はこちら▼
店に入ると、外観のイメージそのままの落ち着いた空間が広がります
時計も昔からここで時を刻んできた事がわかる、懐かしいものが現役です。
喫茶店の基本であるコーヒーにこだわられている事が、店内の掲示でもよくわかります。
これはイタリアンについて 。イタリアン=深煎りと独自のブレンドがポイントとのことです。
こちらはアメリカン。クラシックなコーヒーの味という事ですね。
下は先ほどの時計の脇に貼ってあった、店員さん用の標語ですが
苦味とコクのイタリアン、ソフトで香ばしい香りのアメリカンという2つのコーヒーがまさに7つめの締めとして書いてある「真のプロのコーヒー」のメニューなのですね!心意気を感じます。
これらの文面からは几帳面で実直な印象を受けますが、マスターの方はどのような方なのでしょうか?
店主のよしださん(80歳とのことです)にお伺いしました。
-お店はいつからやられているんですか?
「もう43年くらい、いや45年くらいですかね」
-ということは始められた時期は1980年前後という事ですね?
「今よりもっと商店街がにぎわっていた頃です。それと「コーヒーは珈琲店で飲むもの」という時代だったこともあって、大忙しでしたね」
-たしかに「世界初の缶コーヒー」とされるUCCの缶コーヒーが出来たのは1969年なので、今とは飲まれ方が違っていたんでしょうね。
余談ですが、缶コーヒーが大ブームになるきっかけは、1970年の大阪万博の会場、つまり吹田市内で売り出されたことがきっかけだそうです。
>>缶コーヒー、愛されて半世紀 躍進の契機は大阪万博(朝日新聞デジタル)
-お店を持たれたのは喫茶店からですか?
「もともと10年くらい飲み屋さんをやっていたんですが、子どもが生まれたのを機に日中の商売である喫茶店を始めました」
-なるほど!お子さまとの時間なども大切にされたという事ですね。
-40年続けてこられた秘訣は何だと思われますか?
「やっぱり、お客様に喜んでもらえるうれしさだと思います。珈琲や料理の味はもちろん接客などにもお褒めを頂くと励みになります」
「TVの取材が来たり、ランチに出しているカレー(コーヒーと牛乳が隠し味)が有名になったりと、より多くの人に知ってもらえたのも 力になりました」
「あとこれは自身の心がけなのですが、とはいえ長年商売を続けていると、時には初心を忘れてしまう事も起こりがちなので、自分を戒める意味で『毎月の目標』を決めています。」
-あ、貼ってあったこれ(写真)はそういう事だったんですね。確かに元気な応対は「客商売の基本」ですもんね。
-まだまだお店を続けていただきたいです
「東京に住む娘から、あと3年ほどでお店を閉めてこちらに来ないか言われているんですけどねえ」
長年愛されていることに満足せず、日々自分を戒め、この先の事も見据える実直さが長く続けられている理由なんだな、、と人生の先輩から学ぶことの多い場でした。
よしださんありがとうございます!