2025年5月17日(土)・18日(日)、JR吹田駅前さんくす夢広場にて「第78回 ジャパンコーヒーフェスティバル2025春 in JR吹田駅前」が開催されます。全国から13の大学コーヒーサークルが集結し、「大学生が表現するスペシャルティコーヒーを味わう」をテーマに、それぞれの個性豊かな一杯を提供します。
今回は参加サークルの一つである熊本大學珈琲研究會から、珈琲に対する熱い思いを語っていただきました。彼らがフェスティバルに向けて準備している特別な一杯とは?そして、彼らにとって「珈琲」とはどのような存在なのでしょうか。
「一杯の珈琲が、誰かの人生の最後の一瞬を彩る。その尊さを知ったとき、私たちの活動は単なるサークル活動を超えた使命になりました」
この言葉を語ってくれたのは、熊本からはるばるJR吹田駅前での「第78回ジャパンコーヒーフェスティバル2025春」に参加する熊本大學珈琲研究會のメンバーたち。吹田市で5月17日(土)・18日(日)に開催される本フェスティバルでは、全国から集結する大学生が「スペシャルティコーヒー」を独自の解釈で表現します。
医療の現場で生まれた、珈琲と命の物語
「すべては、あるラジオ番組でのCalmest Coffee Shopオーナーの言葉から始まりました」
熊本市北区にある「Calmest Coffee Shop」。その静かな佇まいからは想像できない、深い物語がありました。若くしてこの世を去ったバリスタの息子さんの夢を受け継ぎ、珈琲を通して人々に寄り添うオーナー夫妻。彼らのラジオでの言葉に感銘を受けた地元の緩和ケア病棟の医師から一本の電話がかかってきたのです。
「その電話をきっかけに、オーナー夫妻と私たち熊本大學珈琲研究會のメンバーが月に一度、緩和ケア病棟でのコーヒーサーブ・ボランティアを始めることになりました」
大学から近い高野病院の緩和ケア病棟。そこでは、人生の最後の時を静かに過ごす患者さんたちに、丁寧に淹れた珈琲を提供しています。
「先月の患者さんたちは、皆さん旅立たれました」—心に刻まれた医師の言葉
活動を続ける中で、研究会のメンバーは医師からある言葉を聞きました。
「先月の患者さんたちは、皆さん旅立たれました」
予想していた言葉だったかもしれません。しかし、その重みは熊本大學珈琲研究會のメンバーの心に深く刻まれ、珈琲を淹れる意味を問い直す契機となりました。
「珈琲は単なる飲み物ではなく、人生の貴重な瞬間に寄り添うもの。オーナー夫妻は息子さんの夢を受け継ぎ、私たちの若い力もその夢の一部となっています。珈琲は、その場面で大切な役割を果たす『役者』なのです」
今回のフェスティバルのテーマでもある「スペシャルティコーヒー」。これは単に高級なコーヒーを指す言葉ではありません。日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)によると、「消費者の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒー」と定義されています。
サステナビリティやトレーサビリティなどの基準はあるものの、日本では豆の品質だけでなく、お店の姿勢やコーヒーへの向き合い方など、その文化や価値観に沿って解釈されています。大学生たちが自らの解釈で表現するスペシャルティコーヒーは、きっと新しい発見と感動を与えてくれるでしょう。
「私たちの活動を、ほんのわずかでいいから知ってほしい」
熊本大學珈琲研究會は、単に美味しい珈琲を提供するだけでなく、その先にある人と人とのつながりや心の交流を大切にしています。定期的な「ドリップ会」を中心に、イベントや地域でのボランティア活動など、珈琲を通じてさまざまな取り組みを行っています。
「熊本の珈琲好きが集まる熊本大学珈琲研究會です。大阪のたこ焼きに負けないくらい、心に染み入る珈琲を目指して頑張りますよ!」と、メンバーは笑顔で語ります。その言葉の裏には、珈琲を通して人生の大切な瞬間に寄り添いたいという強い思いが込められています。
【開催日時】2025年5月17日(土)・18日(日)10:00〜17:00 【会場】JR吹田駅前さんくす夢広場 【料金】 ・前売券:1,800円 ・当日券:2,000円 ・学生限定:1,500円(学生証提示要) ※チケット内容:コーヒーチケット3枚、特製コーヒーブック、物販補助券(100円分)
フェスティバル期間中は、出店中の大学生らを交えたトークセッション「スペシャルティコーヒーとは?」も開催されます。
・5月17日(土)14:00〜 ボルカフェ株式会社代表取締役 広池正道氏 喫茶あおい代表 恒松亮平氏
・5月18日(日)14:00〜 株式会社坂ノ途中 執行役員 海外事業部 山本博文氏 喫茶あおい代表 恒松亮平氏
珈琲は単なる飲み物ではなく、文化であり、人々をつなぐコミュニケーションツールでもあります。熊本大學珈琲研究會の学生たちが情熱を注ぐ一杯には、彼らの個性と珈琲への深い愛情が詰まっています。
「第78回 ジャパンコーヒーフェスティバル2025春 in JR吹田駅前」では、全国から集まる大学生たちが表現するスペシャルティコーヒーを味わいながら、珈琲を通じた交流を楽しむことができます。吹田市民の皆さま、珈琲好きの皆さま、そして「珈琲ってどんなもの?」と興味を持たれた方々も、ぜひJR吹田駅前に足を運んでみてはいかがでしょうか。
熊本大學珈琲研究會のブースでは、メンバーが丹精込めて淹れる一杯とともに、珈琲にまつわる熱い語らいがあなたを待っています。
※詳細情報は「ジャパンコーヒーフェスティバル」公式サイトをご確認ください。
※開催場所はこちら
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